先日、来日というか、一時帰国した親友のかーもとと会った時のお話。
With 奥様のまりさんと赤ちゃん。
まりさんは、とってもかわいい人です。
キレイな日本語を話す人でもあります。
口調、チョイスする言葉、文章がとても美しい。
発音もいいですね。
民放のアナウンサーは、アイドル化していて言葉が乱れているので、
まりさんはNHKのアナウンサーやナレーターの人のようにキレイな話し方をする感じかなぁ。
■僕自身は、言葉に関しては評論家っぽいこと言っているだけで、
正しく言葉を使っていません。
セミナーの講師をしても、
「えぇー」「えっと」とか、言葉を探しながら、話していました。
聞いている人は、頼りなく感じるよね、僕の言葉。
仕事で取引先の人と話をしていたり、お客様と話す時は、あえて訛(なまり)というか、
イントネーションだけ、東北弁っぽく喋る。
僕は、仙台出身だけど、小さい時から方言を話せない子供でした。
今でも、話しません。
でも、小さい時から「耳」で方言を聞いていたので、方言っぽくは話せるのよ。
ちょっと前の、つぶやきシローのような話し方なんだけど。
これも、頼りなく、聞こえる。
普段、僕は友達と話す時は、いわゆる標準語です。
■この標準語をビジネスの場で使うと、堅苦しいというか、社交辞令というか、
僕が話すと、個性を見出せない。
個性を出すという意味と、親しみやすいという意味で、僕はあえてイントネーションを
変えて話してました。
さっきも言ったけど、これでは、頼りなく聞こえます。
でも、それ以上に、逆説的だけど、安心感をもってもらい、相手が話をしてくれるようになります。
営業部の営業中堅社員だった僕は、普通なら自分がお客様に対して話す立場なんだけど、
・・・・・相手に話をしてもらいます。
それで、相手の欲することや、意見を聞きだします。
普通の営業マンとはココが違います。
この手法をなんとなく始めたのが、3年前まで働いていたSo-netで電話サポートをしている時です。
相手(お客様)は、何らかのトラブルがあったり、情報を欲して電話してきます。
相手の要望や状況をよーく聞いてから、僕のサポート(お話)が始まります。
だから、受身なんだよね、僕の営業トークって。
このトークで、僕は結構ー、うまくいっています。
一見、相手が話しているので、相手が主導権のように感じますが、
実は、聞いている僕が主導権を持っているのです。
僕の相槌(あいづち)一つで、話の方向性を僕が変えることができるんです!
これが僕の会話方であり、個性なのですぅ。
■この前まで働いていた会社で、隣の社員や新入社員には、キレイな日本語を話すようにと、
僕はいつも彼(彼女)らに言っていました。
彼(彼女)らが電話で話しているのを隣で聞いていて、
電話対応が終わったら、僕の日本語講座が始まります。
「ありがとうございました」ではなく、「ありがとうございます」
って現在形で言わないといけないとか、
「〜〜〜の方(ほう)」とか「ら抜き言葉」とか、注意する言葉がいっぱいです。
それと、彼(彼女)らによく言うことは、言葉は正しく使えるようになってから、
あえて崩すと、より魅力的になるよーって。
あえてイントネーションを変えたり、若者風の口調になったり、いろいろありますが、
正しく日本語を知って使えてから、その人自身の話し方をしたり、個性を出す為に言葉を崩すことが、
親しみを感じ、会話が深まります。
■キレイな口調と、美しい言葉のまりさんの話に戻ります。
お話の中で、彼女は「ふいんき」って言葉を使っていました。
正しくは「雰囲気(ふんいき)」なんですが、「ふいんき」って言うことによって、
個性となり、愛嬌があり、親しみがわくのね。
彼女は無意識なんでしょうが、かわいいなぁって思いました。
正しく日本語を使う彼女だから、「ふいんき」が活きてくるのね、きっと。
そんなことをまりさんとお話をしている時に、感じましたぁ。
ふくちゃん@昔から国語は「2」です。本当は基礎ができていない僕でしたぁ(w