「君子豹変 小人革面」
(くんしはひょうへんし、しょうじんはおもてをあらたむ)
※出典『易経』革卦
君子(偉大な人物)は、
自分の見解の間違いに気付いたり
他者からより的確な見識が出された時、
自分の意見を撤回したり
修正したりすることをためらわない。
臨機応変で、物事に柔軟である。
もともとの自分の意見などにこだわらず、
見解がより正しいものに素早く置き換わってゆく
その変わり身の速さたるや、
まるで豹の毛皮の模様を目で追っているような気分にさせられる。
・・・これに対して
小人(つまらない人物)は、
いったん
人まえに出してしまった自分の意見を
後で引っ込めたり修正したりするのは、
体裁や対面が悪いと考える。
あきらかに自分の意見が間違っていると気付いても
いいわけや詭弁(きべん)を盛大にいじくって
欠陥のある意見を押し通そうとする事に当たって
状況や情勢の変化に対応しようとしない。
このような人は
一枚のなめし皮の表面を目で追っているようで
いつまでたってもなんの変化もあらわれない。
世間では、
とかく「小人」のように振舞う人に対して
「一本筋が通っている」とか
「自分の言動に責任を持つ人だ」とか
そんなことをいって持ち上げ、称賛しようとする。
自分でも
「私は私」とか「私らしく振舞う」などと
かなりの正当化しようとしている。
執着、固持、こだわり。
これらが成長を阻んでいることもある。
もし私が「君子」であるならば
「君子豹変」という言葉にも執着はしない。
ふくちゃん@自分らしさを求めるより、自分を認めること。